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【今注目のイタリアミラノ発のスカート “renacnatta”】 世代を超えて多くの女性達に愛される一枚のスカートはどのようにして生まれたのか?/HI_STORY #2 “renacnatta” 代表 大河内愛加さん

|6.Pop Up 文化纏 in Tokyo|

ソーシャルメディアでのPRを巧みに駆使し、自身のブランド“renacnatta”を発信し続ける大河内さん。2019年7月に渋谷にて2日間に渡って開催されたポップアップストア「文化纏」では、なんと展示品がほぼ完売となる熱狂ぶりを見せ、“renacnatta”のスカートをひと目見ようと連日多くの人々が来場したのであった。

会場となった「渋谷ノボレ」という建物を選んだのにも大河内さんならではの“こだわり”があった。

−「実は以前にもこの場所を利用したこともあって、お気に入りの場所なんです。この会場に備え付けられているデスクや椅子ですが、実はフランスのアンティークで100年以上前のものをオーナーの方が現地から取り寄せているんです。アンティーク風、いわゆるアンティーク調に加工したニセモノが昨今、多く目にしますが、そうではなく、「本物」を追求したこの空間はとても気に入っています。」(大河内さん)−

会場に備え付けられているビンテージの椅子と今回男性向けに特別に作られたネクタイ

|7.大切にしているモノ|

ポップアップの会場選びにも、並々ならぬ強い拘りをみせ、何事にも「本質」を追い求めるように、自らのブランドを立ち上げている大河内さん。そんな大河内さんの考え方は、自身の休みの日の過ごし方にも垣間見ることもできた。

−「私自身、美しいものや、本物のものに触れることがとても好きです。お買い物でも休みの日には良く、普通のセレクトショップではなく、ビンテージショップや骨董市によく行ったりしています。あと、建物を見るのも好きで、イタリアには数多くの歴史的な建造物があり、そういったものに囲まれる生活が自分の中で当たり前になっていました。日本でも、古い建造物にみられる“波打ちガラス”を目にしたりすると落ち着きます。また、建物に限らず、「目新しさ」や「流行」といったものよりも、歴史や文化の匂いがする方がやっぱり好きですね。実は京都にも活動拠点があるのですが、京都を選んだのもその理由なんです。」(大河内さん)−

|8.サステナビリティ|

話が少し逸れるが、ファッション業界において、今世界的に”サステナビリティ”の問題はとても大きな注目が集まっている。それは、地球環境を維持していく上でファッション業界が環境に与えるインパクトがとてつもなく大きい為である。しかし、多くの企業がサステナビリティ意識した活動を見せているが、未だにファッション業界の中でのリサイクル率はわずか1%だと言われている。

そんな中、“renacnatta”はスカートの生地にイタリアでのハイブランドが使わなくなった、デッドストック生地と日本の着られなくなった着物の生地を使用しており、極めてサスティナブルな製品となっている。

−「“renacnatta”では元々品質はハイブランドでも使われていたほど高いものなんだけど、最終的に使われなくなって、眠っていたものを再利用しています。今後もそういった”貴重な資源”を少しでも自分たちの手で拾い上げられていけたらと思っています。」(大河内さん)−

|9.今後の展望|

渋谷でのポップアップを見事に成功させ、日毎に注目が集まっている“renacnatta”。気になる今後の展望について大河内さんに訊いてみた。

−「今年中に出来れば良いのですが、今京都で天皇や神社の神主さんが儀式の際に着用する衣装を製作している、西陣織の装束の企業とコラボを予定しています。コラボの背景は、この装束を作っている企業様からのご依頼で、“renacnatta”のフィルターを通して少しでも今の若者に“装束”の存在を知って欲しいというものでした。ご存知の通り京都は観光地として神社仏閣を筆頭に、建物自体にどうしても注目が集まる一方で、実は長らくその歴史、文化を支えてきた、職人を始めとする、中の人々の存在について知っている人はほとんどいない現状にあります。今回この装束を作っている職人さんの多くも70代と高齢化が進み、貴重な技術を受け継ぐ若者が少なくなっているんです。装束を作ることはこれまで裏側の仕事でその存在自体に脚光を浴びることがほとんどなかった為、衰退の一途を辿っているようです。こうした中、今回年号が変わったこともあり、令和元年を機にコラボレーションを予定しています。」(大河内さん)−

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